【営業時間】火〜土:13:00-18:00【休業日】日曜日、月曜日、祝日

紹介や口コミだけに頼るクリニック経営は危険?今後の集客の考え方

これまで、
地域の中での紹介や口コミを大切にしながら、
大きな不安もなく診療を続けてこられた。
そんなクリニックの先生も多いのではないでしょうか。

実際、
紹介や口コミは、
信頼の積み重ねがあってこそ生まれる、
とても大切な集客の形です。
それ自体が、
先生の診療や姿勢が評価されてきた証でもあります。

ただ最近、
「以前ほど安定しなくなってきた気がする」
「月によって、来院数に波がある」
そんな違和感を感じ始めているクリニックも
少しずつ増えてきています。

そのときに浮かぶのが、
「紹介や口コミだけで、この先も大丈夫だろうか?」
という、誰にも相談しづらい不安かもしれません。
集客の話になると、
売り込まれそうで避けてきた、
という方もいらっしゃると思います。

この記事では、
紹介や口コミを否定するのではなく、
なぜ“それだけ”に頼っていると不安定になりやすいのか、
そしてこれからの時代に合った
集客の考え方について、
できるだけ現場目線でお話ししていきます。

すでにホームページや集客について
少し見直しを考え始めている方も、
これから考えたいと思っている方も。
ご自身のクリニックに照らし合わせながら、
読み進めてみてください。

目次

これまで紹介や口コミで回ってきたのには、理由がある

これまで、
紹介や口コミを中心に集客ができていたクリニックには、
はっきりとした理由があります。

それは、
地域の中で信頼を積み重ね、
日々の診療を通して、
患者さん一人ひとりと誠実に向き合ってこられたからです。

紹介や口コミは、
広告やキャンペーンのように
一時的につくられるものではありません。
「ここなら安心できる」
「一度相談してみたらどう?」
そう感じてもらえた結果として、
自然に生まれる集客の形です。

だからこそ、
これまで紹介や口コミで回ってきたことは、
決して偶然ではありませんし、
「時代遅れ」でもありません。

むしろそれは、
クリニックとしての大きな強みであり、
簡単に真似できるものでもない価値です。

実際、
これまでにホームページ制作のご相談やヒアリングを通して、
多くのクリニックのお話を伺ってきました。
その中で感じるのは、
紹介や口コミが生まれているクリニックには、
必ず「理由」があるということです。

たとえば、
・この場所に来ると、ほっとする
・スタッフの笑顔に、自然と安心できる
・先生の顔を見るだけで、気持ちが落ち着く
・困ったとき、不安なときに頼りになる安心感
・最後まで責任を持って向き合ってもらえるという信頼感

こうした声は、
特別な演出や言葉から生まれるものではありません。
日々の診療や関わりの積み重ねの中で、
自然と育まれてきたものです。

クリニックごとに、
大切にしている空気感やカラーは違いますし、
患者さんが集まる理由も、それぞれ異なります。
けれど、共通して感じるのは、
「安心感」と「信頼」が、
無理なく伝わっているという点でした。

そして、
こうした強みは、
ヒアリングを通してお話を伺っていく中で、
少しずつ言葉になっていくことがほとんどです。

「貴院の強みはどこにあるのか?」
それは、
数字や実績だけで測れるものではなく、
日々の診療の積み重ねの中にあります。

ただ一方で、
このような強みがあるからこそ、
集客について改めて考える機会が
これまで少なかった、という側面もあります。

実際に、
ホームページを見直す中で
「集客がうまくいかないのは、診療の問題ではなかった」
と気づかれる先生も少なくありません。

その背景については、
クリニックのホームページが集客につながらない本当の理由
という記事で、もう少し詳しくお話ししています。

※リンク先:
クリニックのホームページが集客につながらない本当の理由

あわせて読みたい
クリニックのホームページが集客につながらない本当の理由 夜の診療が終わって、少しだけ一息ついたタイミングで。 ふとパソコンやスマホを開いて、「クリニック ホームページ 集客」「クリニック 集客 不安定」「ホームページ ...

紹介や口コミで回っているうちは、
特別な対策をしなくても成り立ってしまう。
そのため、
ホームページや集客の仕組みを
後回しにしてきた、というケースも少なくありません。

ここで大切なのは、
これまでのやり方を否定することではありません。

紹介や口コミで回ってきたこと自体が、
間違いだったわけではない。
ただ、これから先を考えたときに、
それだけに頼り続ける形が、
少しずつ合わなくなってきている。
それだけなのです。

次の章では、
なぜ紹介や口コミ“だけ”に頼っていると、
集客が不安定に感じやすくなるのか。
その理由を、もう少し具体的に整理していきます。

それでも、紹介や口コミ“だけ”だと不安定になりやすい理由

紹介や口コミは、
これまでクリニックを支えてきた
とても大切な集客の形です。

ただ、
「それだけ」に頼っている状態が続くと、
どうしても集客が不安定に感じやすくなる場面が出てきます。

その一つが、
来院数を自分たちでコントロールしづらいという点です。

紹介や口コミは、
誰かが誰かを思い出し、
タイミングよくつないでくれたときに生まれます。
そこには、
季節や偶然、患者さん側の状況など、
さまざまな要素が重なっています。

そのため、
多い月もあれば、
少ない月もある。
理由がはっきり分からないまま、
「今月はどうだろう」と感じてしまうことも少なくありません。

また、
紹介された患者さんであっても、
来院前に必ず何かしらの情報を確認する時代になっています。

「どんなクリニックなのか」
「自分の悩みに合いそうか」
「安心して通えそうか」

こうしたことを確かめるために、
多くの方が、まずホームページを見ています。

もしそのとき、
十分な情報が見つからなかったり、
判断しづらい印象を受けたりすると、
紹介されていても、
来院まで至らないケースも出てきます。

つまり、
紹介や口コミがあっても、
その先で“止まってしまう”ことが起きやすいのです。

さらに、
紹介や口コミは、
「今まで来てくれていた層」には強い一方で、
新しい患者さんとの接点を
広げにくい側面もあります。

生活環境や世代が少しずつ変わっていく中で、
これまでとは違う患者さんが
クリニックを探す場面も増えてきています。
その変化に、
集客の形が追いついていないと、
不安定さとして感じられることがあります。

ここで大切なのは、
紹介や口コミをやめることではありません。
それを補う視点を持つことです。

紹介や口コミという強みを活かしながら、
「必要としている人に、きちんと届く流れ」を
あわせて整えていく。

そうすることで、
来院数の波がやわらぎ、
集客を“読めるもの”として
捉えやすくなっていきます。

次の章では、
最近、
「なんとなく波がある」と感じるクリニックが
増えている背景について、
もう少し広い視点から整理していきます。

最近「波がある」と感じるクリニックが増えている背景

ここ数年、
「以前より来院数に波がある気がする」
「忙しい時期と、落ち着く時期の差が大きくなった」
そんな声を聞く機会が、少しずつ増えています。

これは、
特定のクリニックだけに起きていることではありません。
多くの地域で、同じような感覚を持つ先生が増えている背景には、
いくつかの共通した変化があります。

まず一つ目は、
患者さんの情報の探し方が、大きく変わってきていることです。

以前は、
・家族や知人からの紹介
・近所で評判を聞く
といった形でクリニックを知るケースが多くありました。

今はそこに加えて、
紹介された場合でも、
必ずと言っていいほど「自分で調べる」行動が入るようになっています。

ホームページを見て、
雰囲気や考え方を確認し、
「ここなら大丈夫そうか」を判断する。
このワンクッションが入ることで、
集客の流れが以前よりも見えにくくなっているのです。

二つ目は、
患者さんが比較することに慣れてきているという点です。

選択肢が増え、
情報も簡単に手に入るようになった今、
患者さんは自然と
「いくつか見てから決める」行動を取るようになっています。

その中で、
紹介や口コミだけでは伝えきれない部分が、
ホームページに委ねられるようになりました。
ここで情報が足りないと、
判断が先延ばしになり、
結果として来院につながりにくくなることがあります。

三つ目は、
地域や世代の変化です。

少子高齢化や人口の動き、
生活スタイルの変化によって、
これまで来ていた患者さん層が
少しずつ入れ替わってきています。

新しくクリニックを探す人が増える一方で、
これまでのつながりだけでは
十分に届かなくなってきている。
そのズレが、
「なんとなく不安定」という感覚につながることもあります。

こうした背景を見ていくと、
来院数の波は、
先生の診療や姿勢が変わったから起きているわけではない、
ということが分かります。

時代や環境の変化の中で、
集客の形が少しずつ合わなくなってきている。
ただ、それだけなのです。

次の章では、
こうした変化を踏まえた上で、
これからの集客を
どのような考え方で整えていけばよいのか。
「増やす」のではなく「整える」という視点から、
お話ししていきます。

これからの集客は「増やす」よりも「整える」

集客について考え始めると、
「何か新しいことをしなければいけないのでは」
「もっと発信しないと足りないのでは」
と感じてしまう方も多いかもしれません。

けれど、
これからの集客で大切なのは、
必ずしも数を増やすことではありません。

むしろ重要なのは、
今あるものを、きちんと整えることです。

紹介や口コミで来院される患者さんは、
以前よりも多くの情報を見比べ、
納得した上で受診先を選ぶようになっています。

その中で、
ホームページは
「積極的に宣伝をかける場所」ではなく、
“安心して相談できる先生かどうか”を確かめるための場所
としての役割を担うようになってきました。

つまり、
無理に人を集めようとしなくても、
・必要としている人に、きちんと届き
・安心して選んでもらえる
この状態が整っていれば、
集客は自然と安定しやすくなります。

ここでいう「整える」とは、
新しい施策を次々と増やすことではありません。

・どんな思いで診療をしているのか
・どんな患者さんに来てほしいのか
・初めて来る方が、どんな不安を感じやすいのか

こうした点が、
患者さんの目線で
分かりやすく伝わっているかどうか。
そこを見直していくことです。

紹介や口コミは、
これからも大切な強みであり続けます。
だからこそ、
紹介された方が安心して確認できる
「受け止める場所」として、
ホームページを整えておくことが欠かせません。

集客を増やそうと力を入れるよりも、
信頼が、きちんと伝わる状態をつくる。
その結果として、
来院につながる流れが生まれていきます。

次の章では、
こうした考え方を踏まえたうえで、
紹介や口コミという強みを活かすために、
ホームページが果たす具体的な役割について、
もう少し整理していきます。

紹介や口コミを活かすために、ホームページが果たす役割

紹介や口コミは、
これからもクリニックにとって
とても大切な集客の軸であり続けます。

ただ、
その力を十分に活かすためには、
受け止める場所が整っていることが欠かせません。

今の患者さんは、
紹介された場合でも、
ほとんどの方が一度はホームページを見ています。

そのとき、
ホームページは
「来院を決めさせるためのページ」ではなく、
安心して一歩踏み出せるかどうかを確認する場所
として使われています。

たとえば、
・どんな先生なのか
・どんな雰囲気のクリニックなのか
・自分の悩みを相談しても大丈夫そうか

こうしたことを、
患者さんは言葉だけでなく、
全体の空気感や伝え方から感じ取っています。

ここで、
紹介してくれた方の言葉と、
ホームページから受け取る印象に
ズレがあると、
患者さんは不安を感じてしまいます。

「思っていた雰囲気と違うかもしれない」
「自分には合わないかもしれない」

そう感じた時点で、
来院を迷ったり、
他のクリニックも見てみようと
立ち止まってしまうこともあります。

一方で、
ホームページに
・診療への考え方
・大切にしている姿勢
・初めての方への配慮

こうした情報が、
患者さん目線で丁寧に整理されていると、
紹介や口コミは
より強い後押しになります。

「やっぱりここに相談してみよう」
そう思ってもらえることで、
紹介や口コミが
“来院につながる流れ”として
きちんと機能するようになります。

つまり、
ホームページは
新しく集客を増やすための道具というよりも、
信頼を受け止め、つなぐ役割を担っています。

紹介や口コミという強みを、
無理なく、安定した集客につなげていくために。
ホームページを
「確認の場」「安心の場」として整えておくことが、
これからますます大切になっていきます。

次の章では、
この役割を踏まえたうえで、
実際にどこから見直していくとよいのか。
多くのクリニックで共通している
見直しポイントについてお話ししていきます。

まず見直したいのは、デザインよりも〇〇

ホームページを見直そうと考えたとき、
多くの方が最初に気になるのは、
「デザインが古いのではないか」
「もっときれいにした方がいいのではないか」
という点かもしれません。

もちろん、
見た目の印象も大切です。
けれど、
集客につながるかどうかという視点で見ると、
最初に見直したいのはデザインではありません。

まず確認したいのは、
“初めて見る患者さんの目線”が、
きちんとホームページの中に置かれているかどうかです。

初めてクリニックを探している方は、
専門的な情報を細かく理解したいというよりも、
こんなことを感じながらページを見ています。

・ここは、安心して相談できそうか
・自分の悩みを分かってもらえそうか
・初めてでも、気後れせずに来られそうか

こうした不安に対して、
ホームページの中で
きちんと「答え」が用意されているかどうか。
ここが整っていないと、
どれだけデザインが整っていても、
来院にはつながりにくくなってしまいます。

もう一つ、
デザインよりも先に見直しておきたいのが、
「どんな患者さんにとって、安心できる場所なのか」
が伝わっているかどうかです。

すべての方に向けて
完璧に説明しようとする必要はありません。
それよりも、
「こういう不安を持つ方には、
ここは相談しやすい場所ですよ」
というメッセージが、
どこかに感じられるかどうか。

たとえば、
・どんなお悩みの方が多いのか
・どんな思いで診療をしているのか
・どんなときに頼ってほしいのか

こうしたことが、
言葉や情報の並びから
自然と伝わっていると、
患者さんは
「ここは、自分に合っていそうだ」と感じやすくなります。

これは、
強く打ち出したり、
特別な言葉を用意したりする必要はありません。
日々の診療の中で
大切にしていることを、
少しだけ言葉にしてあげる。
それだけでも十分です。

まずは、
「自分が患者さんだったらどう感じるか」
という目線で、
一度ホームページを見てみてください。

デザインを変える前に、
伝えたいことよりも、
患者さんが知りたいことが
きちんと前に来ているかどうか。
その視点を持つだけでも、
ホームページの役割は、
ぐっと変わってきます。

次の章では、
ここまでお伝えしてきた内容を振り返りながら、
これからの集客を考えるうえでの
大切なポイントをまとめていきます。

まとめ:これまでを活かしながら、次の形へ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

集客について悩み始めたとき、
「何かが足りないのだろうか」
「これまでのやり方が間違っていたのだろうか」
そんなふうに感じてしまうこともあるかもしれません。

けれど、
この記事でお伝えしてきた通り、
集客が不安定に感じられる背景には、
診療の質や先生の姿勢とは別のところにある
時代や環境の変化が大きく影響しています。

これまで、
紹介や口コミでクリニックが回ってきたのは、
先生が積み重ねてこられた診療と信頼があったからこそ。
その事実が変わったわけではありません。

ただ、
患者さんの情報の探し方や、
受診先を選ぶ基準が変わってきた今、
その信頼がきちんと伝わる“受け止め方”を
少し整えてあげる必要が出てきただけなのです。

集客を「増やす」ことよりも、
信頼が自然と伝わる状態を整えること。
その視点を持つだけでも、
ホームページの見え方は変わってきます。

もし今、
「少し見直してみようかな」
「一度、自院のホームページを患者目線で見てみよう」
そう感じていらっしゃるとしたら、
それは十分な一歩です。

これまでのやり方を否定する必要はありません。
今だからこそ気づけたこと自体が、
これからにつながる大切なタイミングなのだと思います。

この先の記事では、
ホームページを見直す際の具体的なポイントや、
考え方についても、
少しずつ整理してお伝えしていきます。

無理のないペースで、
今のクリニックに合った形を
一緒に整えていけたら嬉しいです。

想いを言葉にする
ホームページ制作

機能性も必要だけど、
雰囲気も大事にしたい。

大事にしたwebデザインを
ご提供しています。
SEO対策も両立したいあなたに。

まずは公式ラインにご登録ください!

公式ライン

お問い合わせフォーム

目次